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この歌垣を

8月最後の日曜日。ニュースを聴こうと点けたAMラジオから、アニメソングっぽいイントロが鳴り出した。かなり勇ましい曲調。「ヤマト」かな?でもテンポ違うし、とマジで聴いていたら、実は懐かしの「サンダーバード」日本語ヴァージョンだった♪
なんか嬉しかったので一緒に唄ってみたが、案外と難しかったのね、コレって…(^^;)「青く光る瞳、」と思い込んでた所が「青く光る広〜、い宇、宙〜ぅへ」…語割れ句跨がりバリバリ★ま、邦訳だから仕方ないとして。
冥亭がいたく感心したのが、曲そのもの。コード進行からメロディのちょっとしたクセまで、やはりというか、見事に「英国トラディショナル」なんだよね〜これが♪

並みいるプログレ巧者にあって、Emerson, Lake & Palmer が独特の位置を占めているのも、Kate Bush が(渋谷陽一曰く「メロディラインを裏返しにしたような」)耳に初めての旋律だったのも、ひとえにこの「トラディショナル」を素地としていた為であろう。今にして思えば。





簡単に言えば単に「民謡」なんだけど、実は冥亭の音楽素地は「日本の民謡」なのでした★クラシックとか、洋楽にはまったく縁のない家。宮田輝アナの「おばんです♪」ちうベタな挨拶から始まるNHK「民謡お国自慢」が、日曜の夜の父の楽しみで。。。(と思い込んでたのが、実は晩年になってどんでん返しを喰らうのだが、それはさておき)
それでも、そんな環境のお陰で、のちの「エスニック」ブームにもずっぽりハマって、ブルガリアン・ヴォイスの初来日を拝めた幸運につながるワケで。(閑話:初はサンケイホールだったが、2度目以降は一気にシンフォニーホールへ格上げ。あのホールは「舞台で針を落としても後ろの席まで聴こえる」驚異の音響で有名♪ だが実際には、遅れて来る客が椅子を倒す音ばかりがうるさくて…(-"-;) 聴こえ過ぎるのもよしわるし★)閑話休題。

bulgarianvoix《Le Mystere Des Voix Bulgares》1990

madra《Madra》1991


このトラディショナルを、真っ正直にやってたのが Miranda Sex Garden という当時音楽学校で学んでいた3人の女学生。デビューアルバム《Madra》(牛飼いの意)はだから、何のひねりもないトラッド名曲集…だったのですが、、、これがひとたびRockの洗礼を受けると、翌年のミニアルバム《IRIS》以降は、にーちゃん2人加えてとんでもかっこええゴシック・バンドにへ〜んしん★ (というか、元々彼女らを世に出したレーベルが Mute Records。打ち込み系とか割と濃ゆい系で、有名どころでは Nick Cave & The Bad Seeds など)
その後はどんどん深みにハマって、半分インダストリアルになっちゃったもんで、そこまではちょっと…と敬遠している間に、禁断の映画監督デレク・ジャーマン先生の最晩年作品に参加したはりました。何だか分かるような気がする〜(^^ゞ

実を言うと、ミランダ以前に(特に女性ヴォーカルで)たんとあるのだけれど、書き出すと収拾がつかないので、それらはまた別項目にして、とりあえずいきなりの秋風にぞ驚かされぬ夏尾馬蹄★

by tanka_meitey | 2009-09-09 14:51 | 冥亭Rock夜話